2002
この時期の展示会ということもあり、主に通学車等の説明でした。が、やはり最近の一般車も工夫を凝らした特徴がありそれはそれで面白いです。
物の善し悪しは別として、一般車も今や1万円程度で買えるものが当たり前になってきました。もちろん一流メーカーは面白いはずはありません。で、差別化を図るためにいろいろな機能や特色を持たせてきております。
はじめは自動点灯ライトあたりでしょうか、毎年毎年工夫を凝らしてきております。その後自動変速機、サスペンション、昨年あたりは軽い自転車というのが目玉でした。
そして今年はパンク対策です。
数年前から続いているナショナルの盗難防止対策”ガチャリンコ”。
通常のスタンドではなく、センタースタンドを装備しており、シート下のレバーをワンタッチで引くだけでスタンドとシートがロックされます。
しかも鍵は不正解錠されずらいロータリーキーを採用しています。
と、ここまでは今まで通り。
とられづらいという自信の現れで、盗難保証が2年間になりましたし、軽量化のためにシートポストがアルミになりました。また、錠の位置も鍵を開けやすいような位置になりました。
パンクの原因のうち、その多くを占めるのが空気圧不足。空気圧不足だとちょっとした段差を乗り越えただけで、タイヤとリムにチューブが挟まれチューブに穴をあけてしまいがちです。また空気が一杯入っているからこそ空気圧でチューブはタイヤに押さえつけられるのですが、空気圧不足だと押さえ込む力がないので駆動や制動によりチューブがずれてしまいます。チューブとタイヤがゴシゴシやられるものですから消しゴムのように削れてかすがでてきます。削れるわけですからチューブも薄くなってしまいます。これではもちろんパンクに弱くなってしまいます。
そしてチューブは口金部にねじで止まっています。空気圧不足だとチューブがずれて口金部に集まってきます。そして中でグシャグシャになってしまいます。そんな状態で空気を入れようものなら、そこだけ異常に空気圧が高まりタイヤが外れて「ドッカーン」とものすごい音を立ててチューブが破裂します。
そういうわけで空気圧管理は非常に大切なことです。
そこでブリヂストンではインジケータをつけて空気圧不足を一目で確認できるように工夫しました。ではナショナルは?と言うと、肉厚タイヤはもちろんのこと、バルブ及びバルブキャップに工夫を凝らし空気が「漏れないように」しました。
さあ、どちらが笑うか?
そして電動補助自転車も新しいモデルが発表されます。
2001年、電動補助自転車はヤマハPAS vs
ナショナルVIVIの2大対決と言えたでしょう。ホンダは充電期間中?スズキは今やナショナルからOEMとしてやっているにすぎません。サンヨーは問題外です。
価格のヤマハか、軽さのナショナルか。昨年当店では圧倒的にナショナルの勝ちでした。カタログ値ではヤマハもナショナルと同程度の重量ですが、実際持つと圧倒的にナショナルの方が軽く、”体感”してしまうと多少高くとも軽さを実感できるナショナルが売れました。
ところが2002年に向けてナショナルはヤマハ潰し(?)にでました。一気に値下げです。ヤマハと同じ価格になりました。しかもヤマハの69800円はギアなしですが、ギア付きで同じ価格になりました。まあそれに伴い若干のコストダウンも見受けられますが。
更に、昨年モデルでもスチールながら軽量なALEXフレームを採用しておりましたが、今年はアルミフレームになりより一層の軽量化を果たしました。また、若奥さんが(そうです、今や電動補助自転車はご年輩向けの自転車ではないのです。もっと広い年代の方々をターゲットにしています)ハンドル部に子供乗せ等を装着しても窮屈にならないように、ハンドル〜シート距離を15ミリ長くしました。
もちろんバッテリーやモーターも改良されよりユーザーフレンドリーになりました。
しかし問題がないわけではありません。
ナショナルは価格をなるべく下げるために、我々小売店の儲け分までをも削りやがりました。そう言うわけで売っても全然儲かりませ〜ん。これじゃ売る気なくしまーす。
と言うわけでこの商品、お値引きほとんど出来ません。でもお客様にしてみたら2001モデルよりずっと安いわけですから定価で買ってもずいぶんお得になりました。
そう言うわけで、ヤマハに告ぐ。あんた方がシェア伸ばしたいのなら、小売店が売る気になる儲けをください。それが必勝法です。
愚痴が入ってすみません。m(_ _)m
また同時にアメリカで発売されている折り畳み電動補助自転車も1000台限定という形で発売されます。他社でも折り畳み電動補助自転車はありましたが、内装変速機で一般車と同じブレーキタイプを用いる物でしたが、これはスポーツ車と同じく外装変速機+Vブレーキという設定です。が、私個人的にはこの手を買うのならMTBを買って欲しいな。MTBだって工具なしで前後輪10秒程度で外せちゃうし、外してしまえば結構コンパクトになります。で、重量は圧倒的に軽いし、もっともっといろんな所へ行けるし。3万円のMTBを買うからつまらないんです、10万円のMTBならすごく楽しいのに。ね、所有者のみなさん。私見が入ってしまいました。すみません。m(_
_)m