整備日誌    2002年5月編

2002年5月5日
更新さぼってました。ネタはあるのですがなかなか手がまわらなくて....
HSMT氏よりサスペンションのオイル交換を頼まれたのはもう2ヶ月も前の話。作業は終わっていたけど整備日誌を更新していませんでした。
と言うわけでマルゾッキの最高峰DHサスペンションshiverのオイル交換です。が、例によって交換パーツの必要のないところまでバラしました。
まずは出てきたオイルですが、昨年ほぼ半シーズン使用していたのですがご覧の通りの汚れでした。
で、どんどんバラしていくと右のようになります。う〜ん、まるでZ-1と同じです。あえて言うと長いコイルスプリングが横にたわんじゃうのを防止するために、スプリングの中にカラーみたいのが入ります。
しかしここまでくるとダンパーカートリッジをバラしたくなってきます。秘密(?)はこの中にありそうだから。でもバラしたところでどう考えてもマニトウやロックショックス、KOWAなどの方が高級な仕様にしか思えないんですが....
でも実際に走るとマルゾッキっていい動き(&ダンピング)してくれるんですよね〜。サスペンションって難しいです。

2002年5月16日
これもすでに過去にやった作業なのですがまたまた更新をさぼっておりました(^^;
オールドビンアキのオーバーホールを依頼されました。装着されていたコンポーネントから推測すると、おおよそ20年もしくはそれ以上前のビアンキのようです。コンポーネントはカンパニョーロのビクトリー。グレード的にはそれほどハイエンドの物ではなく(失礼)、それ故に過去のカンパニョーロの回転部の良さはハイエンドモデルだったから良かったのか、それともカンパの製品自体に言えることなのかとっても興味ありました。
まずはハブから。
バラす前に指でハブを回してみると、多少のゴロゴロ感はあるものの、さほどコンディションは悪くなさそうに思えました。が、開けてみればご覧のようにグリスが固形化し、潤滑と言える状態ではありませんでした。しかし水の混入による白濁化もなく、完全にグリスが流れ出しているわけでもないので悪くはない?コンディションなのかもしれません。
そして下の写真がクリーニング後の写真です。小さな写真でわかりづらいかもしれませんが、ハブ、玉押し、ベアリング共に異常は見られずとてもきれいになりました。
うむむむ....、まずは驚き(?)の前ハブでした。
次回はリアハブについてのリポートです。

2002年5月24日
リアハブです。
フロントハブと比べるとグリスの汚れは少なくなかなか良好な状態です。グリスの色からおそらく当時純正のカンパグリスが使用されていたと思われます。と言うことは、おそらくこの自転車は購入されてから一度もハブのグリスアップはされていないものと思われます。
しかもこのカンパグリスって乾燥しちゃってポロポロになりがちですが、とっても良好な状態を保っております。
そしてクリーニング後。
う〜ん、きれいだ。とってもきれいだ。ベアリングレースや玉押しにはきれいに一本の筋が薄ーく通っていて、ベアリングのボール自体にも何も異常は認められません。
今まで薄々カンパニョーロに抱いていたイメージがだんだん確信へと変わっていきつつある今日この頃なのであります。


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