整備日誌    2002年9月編

2002年9月4日
imageまたしても更新が遅れています。もう1月以上前の話になってしまいます、F様よりロードバイクのメンテを頼まれました。数年間乗っていなかったとのことでしたが、輪行袋に入れて保管されていたというだけあってとってもきれいな状態でした。メンテの必要などないのでは?と思われるほどきれいな状態でした。
さて、ハブやヘッドパーツなどをバラして確認してみるもまったく問題なし。順調に作業は進みあとはシフトワイヤーの交換だけとなりました。STIレバーの解除レバーを操作しテンションを緩めワイヤーを外します....が、なんか解除レバーの操作フィーリングが変。ワイヤーが戻りきっていません。きっとワイヤーがどこかに引っかかって悪さをしているんだろうなーと思い色々やってみても変化無し。しょうがないのでワイヤー巻き上げレバーを操作するとちゃんとワイヤーを引っ張ります。が、解除レバーが言うことを聞かない。結局全部巻き上げきってしまいお手上げです。仕方がないのでSTIレバーを分解せざるを得ません。あー、面倒と思いながらも原因究明に期待ワクワク。上写真がレバー分解の図です。
imageしかし、まあすでにわかっていたことなんですが、レバー部はこれ以上バラせません。これ以上バラしてはいけないことになっています。が、おおよそ原因が分かりました。動くべきトリガーが動いていません。ので、ドライバーで起こして無理矢理動かします。しかしこれ以上何もできないのでユニット交換になってしまうと当初の見積もりよりずいぶんと金額が上がってしまいます。その前にパーツクリーナーをかけまくっては潤滑剤もかけまくり....を繰り返して....いたら....おを〜動くようになってきた。こうなってきたらバンバン潤滑剤のかけまくりです。ついにはまったく正常に動くようになりました。そうしたらあとはグリスをてんこ盛りして組み上げます。
結局数年間STIレバーを動かさない間にグリスが固まってしまい作動を妨げていたわけです。ご存じない方が多いかと思われますが、シマノではSTIレバーの分解清浄を年に1回はやるように指導しています。STIレバーを購入すると分解用の小さな工具も同梱されています。作動不良を起こす前にメンテしましょう。

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