整備日誌 2002年11月編
2002年11月7日
う〜ん、仕事がないわけではないのですが、なんだか書き込みをさぼっております。
さて、今回は一般車の内装3段ギアがうまく入らなくなってしまったというお客様からの修理依頼。原因はおおよそ見当がついたのでフレームからリアホイールを外して(と言うのがスポーツ車とは違って結構面倒くさい)ブレーキを外してハブを抜きます。と、左写真のように内装3段ギア一式が外せます。スポーツ車のような外装式と異なり、内装式は写真のような部品の中にギアが収まっております。もちろんギアの仕組みも異なり、遊星ギア(プラネタリギア)式となっていて”一応”メンテナンスフリーとなっております。バラした写真は撮っていません。今度撮っておきます。構造としては自動車のオートマチックトランスミッションと同じ仕組みです。
ハブ側にはフリー機構のラッチが切ってありこのようになっています。
さて、交換すべき部品を変えてクリーニングして組み付けます。が、なんか変。取り付けられている部品が違う。しかし部品番号はちゃんと同じ。どうやらありがちな”予告なき変更”(もちろん対策です)がされているようで部品の移植が必要となってしまいました。ちょっと面倒だったけど無事移植は済んでさっさと組みつけて終了。
と言うわけで作業中は「まじかよ〜」とガックリきたのですが、ガックリしていてもラチはあかないということでさっさと手を動かしました。
色々作業をしていると「えー、どうしよう」とか「こりゃ困ったなー」などと思うことしばしです。が、悩んでいても解決するわけではありません。ダメなものはダメでさっさと手を動かさないとタイムロスになってしまいますね。時と場合によってはあきらめも肝心です。
なお、現行の内装3段ギアはこの手のトラブルが起きないように更に対策されております。