徒然日誌 2002年5月
5月6日(月)
レースリザルトが一気に増えた。このゴールデンウイーク中に皆さん活躍された。シマノもてぎロードでは、完走された皆さんすべて集団ゴールだったり、ゴール勝負での争いであったりとなかなかレベルの高い結果を残してくれました。
来週もツールド嬬恋や五○市のあれとか、レースシーズン真っ只中という感じ。その翌週も緑山でのBMXやもうちょっと先にはDHのJシリーズがあります。皆さん悔いのないレースを楽しんできてください。
そうそうリンクも増えました。
5月12日(日)
今店内にはお客様からお預かりのトレックOCLVカーボンのバイクが4台ある。バイクがバイクだけに装着しているパーツも皆デュラエース。そしてそこそこ使い込んでいたりするもんだから、なかなか壮観である。が、それだけやることはあるって事でなかなか大変である。
今、グレードアップやら修理の仕事が多くちょっとお時間頂いております。だからといって手抜きができるわけではなく、作業している間にも修理やらなにやらの依頼が来るのでその手の自転車がたまってきてしまいます。
なるべく早く仕上げるようには努力しておりますのでしばしお時間ください。m(_
_)m
と言いつつ、今週も連休させていただきますがこれで弊店のゴールデンウイークやっとこさ2日です。まあ今週は致し方ない休みなのですが。
しかも再来週の定休日には展示会が入っているのであった。あ〜あ....貴重な休みが....
5月15日(水)
最近の軽自動車はホントよくなっている。前にも書いたが自転車を積むことさえ考えなければ、幼稚園生程度の子供を一人持つ程度の家庭では、軽でも狭いジムニーでもまったく不都合は感じない、と言うかミニバンや1BOXは不要とさえ思えてくる、自転車を積むことさえ考えなければ。
先日短大時代の友人MYK氏を乗せたのだが彼も驚いていた。氏の車は2000cc4気筒車だが、メーカー純正チューニングがされており、驚くことにノーマルなのにカムの作用角はIN,EX共になんと272度だそうである。メーカー純正NAメカチューンである。そんなもんだからアイドリングは不整脈でブルブル震えている。同じく我が家の大衆車も過給器が付いているにもかかわらずIN260度、EX254度というちょっと前では考えられないようなカムが付いている。アイドル時の不整脈はないが、今時の車は静粛性のためにエンジンにカバーが付いているというご時世に、カバーがないどころかボンネットに穴があいている。そんなもんだから静かなわけがない。
そう言うわけで氏のメカチューン車や我が家の大衆車君より3気筒の軽自動車君の方が静かだし振動も少ない。
ちなみに大衆車君、ボンネットに穴があいているから”かげろう”は見えるは、雨の日にはそこから水が垂れてエキマニから煙が出るという、普通では考えれれない事が起きます。でもノーマル。
一部の方にしかわからない話でごめんなさい。m(_
_)m
5月19日(日)
子供の頃、親ってすごいなと思った。
僕が大好きなチョコレートやお菓子など、自分の分はもう食べてしまっているのにお母さんに「これも頂戴」と言うと、「はいはい」などと言って僕にくれたっけ。お母さんだってチョコレートやお菓子など好きなはずなのに、なんで僕にくれるんだろう?と子供心に思った。
そして今、自分が親になった。
相変わらずチョコレートやお菓子などは好きである。血を引いたのか、息子もその手の物が好きである。やはり血を引いているのか息子は私に「これも頂戴」とねだる。と、何故か「いいよ」と言えてしまう自分が不思議である。
私だってそれを食べたいのに、息子にねだられると何故か平然と「いいよ」と言えてしまう。
親になった今、子供ってすごいなと思う。だって、自分もそれが欲しいのに子供のためなら「いいや」と思えてしまうから。
でも大人はすごくない。
だって、息子が家にいない日は私は親ではなくなり単なる大人になる。すると自分の好きな物を止めどなく食べてしまう。だから大人はすごくない。親がすごいのである。いや、やはり親をそういう気にさせる子供がすごいのである。
5月24日(金)
世間はやれサッカーだ、ワールドカップだと騒いでいるが、私はあまり興味ない。それより「弊社は(弊店は)ワールドカップ日本代表を応援しています」などと、どう考えてもセールストークとしか思えないことを平気で言ってしまう企業や店には逆に憤りを感じる。これでは本気で応援している方々に失礼だと思う。
日本人スポーツマンで世界の檜舞台で活躍されている率の高いのがオートバイ。10年、15年くらい前はとても世界相手で戦えるようではなかったが、今やオートバイのロードレースは日本人が大活躍である。
そんなオートバイレースの最高峰が昨年まではGP500という2サイクル500ccまでのカテゴリーだったのが、モトGPという新しいカテゴリーに変わった。2サイクルなら500ccまで、4サイクルなら990ccの排気量で参戦できるらしい。4サイクルは爆発回数が2サイクルの半分なのできっとこのようなカテゴリーになったのであろう。
しかし今を遡ること20年くらい前、我らが日本企業ホンダは4サイクルで2サイクル相手に戦っていた。当時は4サイクルも500ccまでである。どう考えても不利である。でもホンダは4サイクルで参戦した。オートバイ好きなら知っている、そう、NRである。
爆発回数が2サイクルの1/2である4サイクルでの参戦はどう考えても不利。そこでホンダはエンジン回転数で勝負した。爆発回数が半分ならエンジンを2倍回してやればいい。高回転化に対応するにはショートストローク化してピストンスピードを下げなければならない。しかし超ショートストロークにしてしまうと、燃焼室は超扁平になり熱損失が大きく効率が悪くなるし、ビッグボアではエンジンの幅も広くなってしまう。
もう一つの解決策は多気筒化である。しかしレギュレーション上4気筒までと決まっていた。
そこで何を考えたのかホンダは楕円ピストンというとんでもないアイデア(というより勢いとしか思えない)で参戦した。笑っちゃう事に楕円ピストン故にコンロッドは各気筒2本ずつ、そして8バルブ。8気筒を無理矢理4気筒にすべくピストンを楕円にしちゃったというノリである。もう信じられないことです。このアイデアを出したのはどなたでしょうか?このアイデアを聞いた上司の方、現場の方、そして何より部品メーカーの方々は唖然としたでしょう。そんな物できるわけない。でもやらざるを得なかったのであろう。しかしな〜....
真ん丸のピストン(厳密には真ん丸ではない)でさえ気密保持や熱の伝導などで問題が色々あるって言うのに楕円なんて....でもホントにやっちゃったんですね、ホンダさんは。部品メーカーの方々の苦労も並大抵ではなかったと思われる。
で、レースの結果は?と言うと、たしか1回も勝てなかったと記憶している。片山敬済選手(懐かしー)が2位に入ったことがあったような....記憶が曖昧である。
レースの世界というのは厳しいもので、優勝しなければ意味がないというものであるから、勝てなかったということは失敗作と判定せざるを得ないであろう。しかしその意地はそして技術力は並大抵のことではないはずである。あーあ、プロジェクトXでやらないかな....
さて、当時この楕円ピストンはかなり反響が大きかった。当たり前と言えば当たり前。色々な謎に包まれていた。で、徐々にエンジン写真とかが公開されていったが、最後の最後まで公開されなかった部品があった。当時この部品を作ったところのライバルメーカーに勤めていた私には「楕円でどうやって???」とまったくして理解できないことであった。その後特許公開でいくつもの申請案を見たが、結局どのタイプを使っていたのだろう?忘れてしまった。
そういえばその後NR750として市販バイクも出たっけ。500万くらいだったと記憶している。これはどのタイプを使用していたのかな??
それにしてもエンジン回した後の部品の当たりとかを見てみたいものである。きっと吹き抜けだらけだろうなー。
とここまで書いてきた私はヤマハ党。だけど現愛車はカワサキ。そういえばホンダのバイクは一度も所有したことがない。
それにしても自転車ネタが出てこない。ま、いいか。