徒然日誌    2002年10月

10月1日(火)
この間の日曜日、近所のサイクルメイト カミヤ さんとロードの合同練習?(と言うかタイムトライアル)を行った。五日市は戸倉のセブンイレブンから甲武トンネルまで。一応自己申告という軽いノリ。のはずが、スタートして数キロで国体選抜の高校生SZK君とMKT君が飛び出したそうな。ガンガンふるい落としにかかったそうな。で、二入旅。Y字路を左に抜けてここから最後の登りって所でMKT選手心拍数190。「SZK先輩、先行っていいよ」と苦し紛れに言ったら、SZK選手ダッシュをかけたかのように行ってしまったそうな。彼登り強いんだよね。と言うわけでSZK選手優勝。ダイワ精工(株)様より景品を頂く。
その後余力のある?SZK選手とMKT選手、そしてトラックメーカー勤務INGKさんの3人で一旦大月まで下りて松姫峠越え。その道程を知らない高校生2名はペース配分もままならずクタクタになって帰ってきたそうな。

登りがめっぽう速いSZK君、彼は下り(MTBのDH)がめっぽう速いAOK君と中学の同級生。しかしSZK君、下りがめっぽう遅い。大変もったいない。と言うわけでAOK君に下りを教わるべき。AOK君はSZK君にコギを教わってエリート目指してほしいものである。
実は今回のタイムトライアルにはスペシャルゲストをお招きしていた。が、来てくれなかった。元ミヤタレーシングのエース、現ダイワ精工の営業マンであるAND氏。是非いらして頂けるものと期待していたが来られなかった。残念でした。まわりのみんなも一緒に走ってみたかったろうなー....
と言うわけで、景品提供はダイワ精工(株)でした。次は景品だけではなく、選手も送ってきてね。

カメちゃん10月15日(火)
展示会続きである。明日も展示会である。けど体調良くないのを理由に弟に任せてしまおう。同業者の方々は休みゼロで気が狂わないのか?そんな憂鬱をなだめてくれる癒し系が我が家のカメちゃん。この夏の福生七夕祭りで息子がすくい上げたミドリガメである。カメ本(買った)によると、ミドリガメは体調30センチくらいまでにもなるそうである。実際我が家に来た当時より明らかに大きくなった。
このカメちゃん、まことにかわいらしく、全く動かずに寝ているときもあれば、所狭しとガサガサ容器の中を動き回ることもある。毎日暮らしていると意思の疎通がみられ、餌が欲しいときにはこちらに向かってがさがさと「エサくれ〜」と要求をする。じゃーってんで餌をあげると狙いをすましてパクッと食いつく。カメの餌だけでは飽きるだろうと言うことでカメのおやつ?乾燥エビをたまに与える。が、どうも好き嫌いが多いようで乾燥エビは大好物のよう。だんだんカメの餌を食べなくなってきた。これじゃおやつだけ食べる子供のようでまずいってんで乾燥ミミズを買ってきた。けど、これにはまったく興味を示さない。まるで子供と同じである。困ったものだ。だがしかし、今日もあちこち動き回り愛嬌を振りまいている。やれやれ。

10月16日(水)
さてカメちゃん、写真のようにしょっちゅう容器越しにはい上がろうとしている。ホントしょっちゅう。そのうち2本足で立つのでは?と思うほどである。この間なんか写真のような状態で数時間寝ていた。信じられないけどホントの話。
寝ていると言えば、どういう訳か寝ているときに左後ろ足が甲羅から出ていることがある。だらしなくだら〜んと。また容器の上端をじーっと見つめていることも多い。
ガサガサとはい上がろうとしたり、上をぽかーんと見ているところを見ると外に出たいのかな?と思うこともある。でも陽の出ている日に庭に連れ出すとどういう訳か車のタイヤの陰に隠れたりする。なんだかよくわからない。わからないけどとっても人間味(カメ味?)あってかわいいのである。

10月17日(木)
今、何人かのお客様に入荷待ちで色々ご迷惑をおかけしている。完成車、フレーム、部品、用品諸々。皆さん首を長ーくしてお待ちいただいている。いい大人がまるで子供のように今か今かと入荷を待ち望んでいる。
大人になると人生経験も豊富になるし、懐も幼い頃に比べれば豊かになるからか感動が薄れてくるように感じられる。でもこと趣味のことになるとやはり皆さん捨てられないんですね、子供と同じです。でもこの気持ちを忘れてしまっては人間として寂しいですよね。いくつになっても感激や感動って味わいたいものです。
と言うわけでメーカー各位の皆さん、この不景気な時代に御社の製品を待ち望んでいる”子供達”がいるのです、生産計画やら色々な都合はわかります。でも、それでも、この不景気な時代に御社の製品を待ち望んでいる”子供達”がいらっしゃるのです。そんな”子供達”の夢を早く叶えて上げましょうよ。お願いしますです、ハイ。
でもすべてが一気にこられるとこっちが参っちゃうんですが。
と言うわけで、色々お待ちいただいているお客様方、もうしばしお時間くださいませ。m(_ _)m

10月19日(土)
ほぼ輸入各社の03モデル展示会は終わった。毎週展示会に行ってきて感じたことが2つほどあります。
一つは本物と偽物。
何はともあれスポーツバイクの中心になるのはMTBだと思う。そのMTB、生まれはアメリカである。が、この地で生まれた有名どころのブランドも今やほとんど台湾等のお金を持っているところに買い取られてしまった。もちろん元気に頑張ってアメリカ資本でやっているところもあるけれど。
そんな現在、たとえ窮地に貧していても、たとえ頂上にいても、本物は絶えず新しい物を、より良い物をと意欲的にプロデュースしているなと強く感じた。
新しいシステムを考えたとしてもそれが実際に使えるかはやはり現場で試してみないとわからない。スポーツバイクが実用車ではなく趣味車である以上、その最高の実験の場のひとつはやはりレースと考えられる。机上の理論だけではなく実戦にて最終的に評価された物がニューモデルとして出てくる。そういった物を我々は購入できるのかなと。
ただ、こういうプロモーションは大変お金のかかるところであり、そのツケがバイクの価格となって跳ね返ってくるのは致し方ないこと。しかしその代償が”実戦で活躍しているのと同じ物を購入できる”ということで、わかる方にはその価格、価値がわかる。
ところがそのような製品のまねをするのは全く簡単なことであり、安く手早く作ることはできる。が、それはあくまで”〜タイプ”や”〜風”の域から出ることはできず「あれが良さそうだから、あれが売れているみたいだから」でコピーされているに過ぎないバッタモンである。理論も何もあったもんじゃない単なるコピー商品でしかない。
そして我々小売店の人間がお客様を正しい道へと導くのも仕事の一つかなと強く感じた。

二つめはロードからMTBへの流れ。
この世にMTBのなかった頃、スポーツバイクの代表格と言えばロードレーサーであった。細くて繊細なパイプ、まっすぐにすらりと伸びたトップチューブ、美しいコンチネンタルラグやイタリアンカットラグ等々。
ところがMTBの出現はまさしくこの主流を変えるものだった。頑丈さ故に求められた太いパイプ、足着き性を考慮したが故のスローピングフレーム、荒々しさを主張するかのような溶接痕そのままのパイプワーク。まったくして今までのロードレーサーを否定することでもあった。
ところが、重量を増やすことなく剛性を求めると大径薄肉は必須であり、更に剛性を求めるとフレームの前三角(って懐かしい言い方だな〜)を小さく、そしてラグレスは自由な角度での溶接が可能となり、これすなわちスローピングを可能とした(本当はコストもあるんだろうけどね)。
実はMTBの歩んできた道が”より良い物を”という要求に応える物であり、これはロードレーサーにも当てはまることでもあった。ので、ここ数年MTBのテクノロジーがロードバイクに影響を与えてきた。AHEADシステムなどもまさしくMTBからロードへと受け継がれたテクノロジーでしょう。
しかし近年ロードレーサーのテクノロジーがMTBに影響を与えてきた。
まずはインテグラルヘッド。今や中級グレード以上のロードレーサーではほぼ当たり前と言えるこのシステムも昨年あたりからMTBに普及しだし、今年はこれを採用するMTBはもちろん、クロスバイク等も増えてきた。
そしてカーボンバック。これまた今や中級グレード以上のロードレーサーでは当たり前となってきた感のある物。今年数社でカーボンバックMTBが発表されていた。
このロードからMTBへの流れってのは今後も続くような気がする(あくまでも個人的に)。

試乗車君2号10月29日(火)
意外や早く来た。おかげでパーツは間に合わせ。だって今度の日曜日には富士見に行きたいもん。とっても楽しみ。


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