徒然日誌    2006年12月

12月1日(金)
最近ようやく日本の物作りが見直されてきているようである。そんなわけで技能五輪なんてのが注目を浴びてきているようである。技能五輪とはほど遠いかもしれないけれど、私の最終学歴校はなかなかにユニークなところであった。
私の最終学歴は短大であり、この短大はいわゆる座学のみならず実習にかなり重点を置いていた学校であった。なんでこんなことやるの?と思うような実習がいっぱいであった。
例えばその日は厚さ10ミリくらいの鉄板とタガネとハンマーとヤスリを渡され、その鉄板をバイスに挟み、タガネとハンマーで鉄板をぶち切るという、どう考えても普通では将来役に立つとは思えないことをやった。ってのは以前書いたかも。
次にちぎったはがきサイズよりちょっと大きめの鉄板を今度は棒ヤスリで仕上げていくのだが、今度は表面をきれいに仕上げつつも、ヤスリ掛けによるダレを0.5ミリ(だったかな?)以下に仕上げるという、これまた何の役にたつかわからないことをやっていた。
他にもドリルの刃先をグラインダーに真っ直ぐに押し当て刃先を潰し、それをこれまたグラインダーできれいに削って刃を研ぎ、きれいな切り粉が出るまで何度も繰り返し…とか。
何の役に立つのだろう?と思っていたことだけど、ふと気付くと今の自分の仕事にはかなり役立っているということを感じる。
上記のような実習を行うことで、ハンマー、タガネ、ヤスリ、金鋸、グラインダーなどの基本的な使用方法が身に付いた。例えばフォークコラムを切るとき、まぁ切れさえすればいいわけだけど、でも金鋸の正しい使い方で切っているのと、そうでないのとでは「鋸のプロ」が見たときに「こいつは使い方がわかってねぇなぁ…」なんて思われてしまうわけである。同様にヤスリ掛けだってヤスリのプロが見れば評価されてしまうだろう。
世の中には色々なプロがいる。社会人になって仕事に就けばプロの仲間入り。販売のプロ、営業のプロ、コンピューターのプロ、茶道のプロ、運転のプロ、教育のプロ、とにかく色々なプロがそこかしこを歩いている。周りはプロだらけである。から、手を、気を抜くわけには行かないのである。
プロが見て「いい仕事してるなー」と頷かせるような仕事をしたいものである。
と言うわけで弊店の従業員君に(私も従業員だけど)鋸の正しい使い方を教授しようかと思ったりもするわけだが、そんなことばかり言っていると「いちいちうぜぇなぁ」なんて思われてしまいそうで躊躇する。それより機材の進歩により今まではNGとされていたことが良くなったり、基本通りでやらない方が早くできたりすることもあるので柔軟に考えなければならないのかなぁ


12月11日(月)
狼が来たぞ、狼が来たぞと言われて早何年?
シマノからニューパーツが発表されるといったいいつ発売になるの?と皆気になる。特にトップグレードであるデュラエースやXTRの時は皆さん気もそぞろ。という消費者の気を知ってか知らずか「いついつには発売」と毎回言うけどいつも延期。と言うことに対し自虐の意を込めてか、今発売中の自転車雑誌にはXTRのあるお店を広告として載せた。けど今回も遅れた。
そんなXTRがようやく入荷した。けど、いつものごとく全てのXTRが揃うわけではなくまだまだ一部のみ。
クランクの長さや歯数、ディレイラーの形式やブレーキの形式などまだまだそこまでは揃わない。
そのような物をご注文いただいているお客様、もう少々お待ち下さい。
今回はいつもと違ってさほどタイムラグなく揃うということですので。
でもなぁ、狼少年の言うことだからなぁ…


12月15日(金)
今年は例年に比べやたら派手なクリスマスイルミネーションが少ない気がする。エネルギー事情を考えると良いと思う。
また山下達郎やマライア・キャリーのクリスマスソングもさほど聴かない。いい加減聞き飽きたのでこれまたよい。

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