整備日誌    2002年7月編

2002年7月2日
ホイールのページを作ってみました。

2002年7月7日
image左写真のローター取付部をよーく見てください。ハブからグリスがにじんできております。
ハードなブレーキングを繰り返していると当たり前ですがローターは高温になります。その熱がハブに伝わりグリスが融けて流れ出してきたものと考えられます。このグリスがローターを伝わりブレーキパッドとの摺動部まで伝わってきたら....なんて考えるとちょっとゾッとします。
そこまでいかなくても、グリスが融けだしてきてしまっていると言うことは、ベアリングの潤滑と言う意味で考えてもあまりよろしくないことです。
と言うわけでディスクブレーキ車には耐熱性の高いグリスが要求されると言えるでしょう。今まで自転車のグリスに耐熱性は求められなかったと思われますが、パーツの進歩と共に潤滑系にもさらなる要求が求められているようです。
パーツ類の進歩によって教授されるメリットも増えてきましたが、逆に今まで考えられなかったところにストレスが溜まってきているのをよく感じます。自転車の規格ってのもそろそろ全面的に見直されないかなー(MTB、ロード問わず)と思うことしきりです。

2002年8月2日
今やブームと言うより、すっかり新たなポジションを築いたと言える折り畳み自転車。機能も形も価格帯も多種多様ですが、皆さんが望むのは「小さく、軽く、コンパクト。しかも簡単に」という物ではないでしょうか?もちろん値段は安いに越したことはありません。が、折り畳み自転車こそ価格なりきの物(と言うか物ってすべて価格には理由があり、それ故価格なりきの物なんだけど)と言える自転車でしょう。
そんな中ブリヂストンからトランジットライトという折り畳み自転車が発売されたのは今から2年くらい前??シングルギアで42800円というお値打ち価格。にもかかわらず9.4キロという軽さはとっても魅力。実際乗ってみると小径車故に安定性はちょっとクセがあるが、そういうものと割り切って乗ってしまえばそれはそれで納得。どうせ折り畳み自転車でロングをやろうなんて思わないから、自動車+自転車というコンセプトなら結構いけるかも。それより何より、不安だったしっかり感(剛性)がちゃんと出ていたので(さすはがBS製)これはいいかもと思いました。
ただ、シングルギアの小径車では行動範囲がかなり限られます。+5000円で内装3段変速機付きもありますが、内装ギア式は重量面では不利だしいじって楽しめない。と言うわけで、このバイクを外装9段変速機に改造できやしないか?と思いました。いざバイクを取り寄せて色々と調べてみると、頭では簡単に改造できるだろうと思っていたけれど、実際には色々と問題点が出てきました。が、バイクは取り寄せちゃったから、あとは絶対に何とかしてやるという意地と知恵とで押し通す。自分で買い取る物であれば何をどうしようと私の勝手。と言うわけで9段化実行開始したのは1年くらい前?
コンセプトは車両代込みで69800円で9段化。価格の根拠は当時よく売れた折り畳み自転車の価格をターゲットとしたから。
imageimageで、できあがったのが左写真。作成途中9段より7段の方がメリットが高いと考え7段変速に変更。ついでに安っぽくて重かった純正クランクをあまりもののRX100に交換。
完成後色々と乗りまわしましたがなかなか好調。ギア比選定もバッチリだし、思いの外軽く走る。リアセンターが短いからチェーンライン的には厳しいはずだけど変速も大変好調でスムース。
が、これは失敗作品なのであります。と言うのも当初の目標改造費込み69800円を満たすことができなかったからです。使用せざるを得なかったアルテのリアハブやXTのシフター、そしてあのカセットスプロケ等が思いの外価格を押し上げてしまいました。でももうこんな苦労をする必要もありません。だってパナソニックで49800円でまさしくこんなコンセプトの折り畳み自転車が出たから。

2002年8月13日
hubNKMR氏のハブにガタが生じました。原因はすぐにわかったのでさっさと分解に入ります。まずハブのシールをめくるとちゃんとデュラエース色のグリスが残っています。が、玉押しを外してみるとグリスが赤く変色していました。が、ちゃんとグリス分の残っている状態です。ちなみに右側(反対側)は水の侵入が認められるような白濁化したグリスでした。
何故左側だけが赤く変色しているのか?このハブはディスクブレーキ用として使用しています。よってローターの熱がハブに伝わってグリスを変色させたのでは?と思われます。
が、より熱的に厳しいと思われるローターに近い部分はちゃんとデュラエースグリス色しているのでそうとも言えない??
しかしNKMR氏のフロントハブ(今回のはリアハブです)は以前報告したようにハブグリスが流れ出てきたという事例(その後バラしたら熱以外にも要因はあった)があるので、今回の件も熱による影響は否定できません。
やはりハードに乗られる方はメンテが重要ということを思い知らされました。

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